飯島耕一・詩と散文〈１〉他人の空・わが母音・評伝アポリネール・ダダ・シュルレアリスム・映画

飯島 耕一【著】

みすず書房（2000/10発売）

• サイズ A5判／ページ数 300p／高さ 21cm
• 商品コード 9784622047315
• NDC分類 918.68
• Cコード C1395

出版社内容情報

戦後詩の記念碑『他人の空』から決定版『評伝アポリネール』まで。代表作を自選、全5巻に集成。

これまでありそうでなかった体裁で、言語の多面に永く係わってきた仕事ぶりを柔らかに伝えてきそうだ。最終巻の未刊詩集の収録にも、なお壮んな詩人による、自己編纂の工夫がうかかえる。（平出 隆／朝日新聞「文芸21」2000.11.7）

内容説明

現代詩の記念碑たる『他人の空』から決定版『評伝アポリネール』まで。詩と散文の領域においてほぼ半世紀にわたり、つねに先端に位置してきた詩人の代表的な作品を初めて精選＝集成。

目次

１　詩（他人の空（全）
わが母音（抄））
２　評伝アポリネール―二十世紀の列の先頭に立った詩人（幼少時代；「ライン詩篇」；ローランサンの発見；キュビスム　ほか）
３　ダダ・シュルレアリスム・映画（アルファベット；浦島太郎の恍惚と不安―ホアン・ミロ論；ヘンリー・ミラーに触発されて；スワンベルグの汎女論的世界　ほか）

感想・レビュー

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[ソングライン]

何よりもひたむきな森羅万象への、女たちへの、詩への、絵画への愛が脈打っていた詩人アポリネールの生涯を描く「評伝アポリネール」、作者の詩集「他人の空」、「わが母音」、そしてホアン・ミロ論などシュルレアリスムの考察をまとめた「ダダ・シュルレアリスム・映画」が載ります。マリー・ローランサンなど恋した女性たちとの破局、詩の世界だけでないキュビズムを擁護した優れた審美眼、第一次大戦を志願兵として前線で戦った勇気、亡くなる前の最後の言葉「生きたい」が切ないアポリネール。

2021/08/01