詩人が贈る絵本
白バラはどこに

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  • サイズ B5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 24cm
  • 商品コード 9784622047216
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

第二次大戦下のドイツ。男の子を載せたトラックを追った少女が見知らぬ森のなかで見たものは…。

内容説明

第2次世界大戦下のドイツ。「白バラ」という名の少女が住むちいさな町にも、戦争は確実にやってきた。ある日、逃げようとする1人の少年をのせて走り去るトラックを目撃した「白バラ」は、そのあとを追う。町をはずれ、広い野にでて、見たこともない森へ。森のなかの切りひらかれたところで少女が見たのは、鉄条網をへだてたむこう側のおおきな木造の建物と、そのまえに立ちつくした、やせた子どもたちだった。風のつよい、寒い日だった。…甘さのみじんもない、しかし、リリカルな本当の“絵本”が、ここにある。「白バラ」という名の少女の記憶をとどめてほしい。この絵本を読んだら、あなたの心のなかに。

著者等紹介

イーノセンティ,ロベルト[Innocent,Robert]
1940年、イタリアのフィレンツェ近郊の小さな町に生まれる。13歳のときから鋳鉄工場で働き、18歳のときローマにでて、アニメーション・スタジオに入り、イラストレーターの道にすすむ。数々の賞をうけた代表作『白バラはどこに』は、今日「あらゆる世代にとってのもっとも新しい古典」と目されている

ガラーツ,クリストフ[Gallaz,Christophe]
1948年、スイスに生まれ、ローザンヌ大学をでて、ジャーナリストとなる。『白バラはどこに』の「白バラ」は、ナチ・ドイツ時代の1942年、ミュンヘン大学生だったショル兄妹(翌年、逮捕され、処刑になった)がつくった反ナチ・ドイツ人の小さな抵抗グループの地下パンフレット「白バラ通信」の名による
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

63
大戦中のドイツ白バラという名の少女。彼女は収容所に連れていかれた少年を追ってたどりついた場所は収容所。彼女と収容所を結ぶ交流。この本にはナチスやゲシュタボ、ユダヤ人などの言葉がいっさい出てこない。それが読むものの想像をかきたてる。人が人を人として扱わなくなることの残酷さ、そしてこのようなことが今も世界のどこかで行われていることの怖さ、それを食い止められなかった無念さが伝わってきた。2016/07/09

スプーン

38
ドイツ、ユダヤ人迫害の物語。世間に流されない、善い行いは、きっと天国へつながっている。そう思えてなりません。2020/09/23

gtn

21
小さな町も少年も「白バラ」も何も変わる必要はなかったはず。時の為政者さえいなければ。2020/07/23

Cinejazz

20
ドイツ国境の街に住む、反ナチスの抵抗グル-プ<白バラ>を名のる<ある少女>の、短すぎた生涯をとおして、人道を踏みにじる戦争の罪過を告発した絵本です。 いつの時代にあっても、大人たちの始めた戦争が原因で、子どもたちが虐げられ犠牲になる、この不条理な世界に悲痛な魂の叫びがこだましてきます。2022/03/28

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

15
ナチス下の小さな町に、白バラと呼ばれる少女がいます。強制収容所の存在をしった白バラは、食料をこっそり差し入れ続けるが…。ラストは虚しさと悲しさ、そして怒り。戦争にハッピーエンドはない。2021/09/13

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