出版社内容情報
街の「顔猫」トムの変身譚。プライドを失わずに人間と共存できるか。書き下しのイラスト11枚。
内容説明
みずから望んで“ホームレスの猫”になったものの、この暮らしは容易でない。やはり、プライドを失わずに人間と共生する道を探そうか。理想の飼い主を求めて…。実話をもとにした、ユーモラスでほろ苦いお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
棕櫚木庵
19
随分前に(?)ここで(?)紹介していただいて,図書館から借りた本.飼い主を「ハウスキーパー」と呼ぶなど,猫の視点で描かれた雄ネコの半生記.「猫の十戒」(+付けたしの第十一戒)なんてのが面白かった.【余談】「訳者あとがき」によると,作者サートンは,「ヴァージニア・ウルフはキリンに似ていなくもないと思った」と言ったそうな(p.122).サートンが何を以てそう言ったのかは知らないが,キリンというのは何となく分かるような気がしておかしかった.2025/06/23
あおい
1
図書館本。ふむふむ~猫の紳士の十戒が興味深い。”(猫の紳士は食べ物にゆっくり近づき)けっこう、まずまず、我慢できなくはない、話にならぬ(を決める)話にならぬならば土を引っかいてかけるふりをする←これするのは気に入ったから後で食べようと隠しているつもりなのか~と思ってたよ!見当違いも甚だしかったじゃん! クセのある挿絵もツボ。ときどきほんとうにお利口さんだな~って思わせる猫がいるけど、実はそのような猫こそが猫の紳士の「毛皮のひと」になったということなんですね、ハウスキーパーから昇格させてもらえたってことで。2019/11/23
ochatomo
1
猫の紳士の十戒は猫好き必見 絵は日本語版書下ろし 1996刊2017/03/08
patapon
1
原題は「毛皮の人」。ねこが自由と尊厳を守りながら人間と幸福に暮らすには。ねこ目線での同居に値する人間の選び方、がまさにねこが書いたんじゃないかと思うくらい。トム・ジョーンズ氏が二人の同居人を信頼できたように、私もねこたちに信頼されるようにならなくては。2014/08/31
timeturner
1
猫が自らの幸福探求の歴史を上から目線で語るユーモラスな哲学的半生記。作者は本当に猫好きだったんだろうなあ。ここまで猫の気持ちになりきって書けるなんて。この猫のモデルはナボコフ一家の世話になったこともあるんですって!2014/08/11
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