出版社内容情報
『フィネガンズ・ウェイク』の背景からチューリッヒにおける死まで、文学的巨人の全貌を提示。
目次
チューリッヒ(1915‐1916年;1916‐1918年;1918年 ほか)
パリ(1920年;1921‐1922年;1922‐1923年 ほか)
チューリッヒへの帰還(1939‐1941年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カケル
4
昭和のテレビドラマを観ているような面白さだった。天上天下唯我独尊男の面白うてやがて哀しき一代記。「眼疾で視覚が不自由なのに酔って喧嘩をおっぱじめ、”やっつけてくれ!ヘミングウェイ。あいつをやっつけてくれ!”」(アーネスト・ヘミングウェイ談)w2024/05/31
よだみな
0
高潔・円満とは言い難く、受けた恨みをいつまでも忘れないで、人の太刀打ちできないというペンという武器によってその恨みを晴らすアンフェアな男。恩を受けても単純な誤解によって簡単に忘れてしまう身勝手な人間.それにも関わらず多くの人々が彼を手助けしてしまう不思議な引力を持つ人物。不運や不幸を抱えながら自分の才能を恃み二十世紀を切り拓いた小説家 であった。2022/04/02