出版社内容情報
中世とルネサンスとイタリア文化の錯綜した関係を幻視し、孤独な帝国都市=中世文化の頂点を極めた異境の都市ピサの全貌を透視、その諸相=歴史と文化(言語・美術・風土)を分析・展望、西欧文化史に位置づけた記念碑的集成。
著者Rudolf Borchardtは、1877年東プロイセンに生まれ、古典文献学、考古学、芸術史等を学び、のち詩作を開始。1906年以降イタリアのトスカーナに定住した詩人・批評かであり翻訳者として著名。
内容説明
ボルヒャルトは本書において、イタリアはピサを中心に、その歴史風土と文化をトータルに把え直している。ダンテの『神曲』とジョヴァンニ・ピサーノの彫刻・絵画にたいする深い理解に立脚しつつ、著者は、中世とルネサンスの分水嶺、中世文化がはるかに攀りつめた極点の有り様を克明に辿ってゆく。
目次
ヴォルテッラ
ピサ
ピサとその地方
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- 和書
- 鳥打ちも夜更けには