出版社内容情報
<人間喜劇> の巨匠を幻想家として把え、その文学宇宙の構成原理と構造を解明した先駆的古典。
内容説明
本書は、『フランス文化論』、『ヨーロッパ文学とラテン中世』を著わした著名な文学評論家・ロマニスト、E.R.クルティウスによる先駆的にして不滅のバルザック論である。彼はバルザックを、「近代の神話」を創造した幻視家としてとらえつつ、人間喜劇の構成原理を明らかにし、その巨大な文学宇宙を思想史に位置づける―。
目次
1 秘密
2 魔術
3 エネルギー
4 情熱
5 愛
6 権力
7 認識
8 社会
9 政治
10 宗教
11 ロマン主義
12 作品
13 人となり
14 影響