出版社内容情報
第Ⅱ巻は革命が進行する中、王室のヴァレンヌへの逃亡、断頭台に命を絶つまでの悲劇をたどる。
内容説明
本書は、スウェーデンの青年伯爵フェルセンとの恋愛関係を軸に、革命の進行を描き、王室のヴァレンヌへの逃亡、王妃救出計画の失敗を経て、断頭台に命を絶つまでの姿を追う。
目次
かれはそうであったのか、そうではなかったのか?(幕間の疑問)
ヴェルサイユでの最後の夜
君主制の霊柩車
自覚
ミラボー
逃亡が準備される
ヴァレンヌへの逃亡
ヴァレンヌの夜
帰り道
だましあい〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
33
下巻最初はまずベルばらでおなじみフェルゼンとアントワネットの悲恋について、たっぷり一章をかけて述べられている。二人の仲をプラトニックにしておきたいのだろうが、ツヴァイクは自信ありげに「関係はあった」と断言。いや、見てきたんですかあなた。フェルゼンを上げる一方、ルイ十六世へのディスリスペクトが止まらない。一方、最大の危機において、ようやく母から「あなたはやればできる子なのに」と言われていたアントワネットの底力が発動。家族を守るため暗号文にも手を染め人たらしの才能を発揮。しかしキーワードは何もかも「遅すぎる」2022/03/20
-
- 和書
- マインズ・アイ