出版社内容情報
緻密なベルクソン研究を基盤に、のちの思想家・文学者に及ぼした影響を、独自の角度から解明。
内容説明
ジードの無意識観は精神・肉体の対立にかかわり、クローデルにおける「受肉」は霊と肉の総合の問題ととらえる。気鋭のベルクソン研究者の創見に満ちた論文集。
目次
ベルクソンにおける「良識」(bon sens)の概念について
レヴィ=ストロースに出会うベルクソン―『今日のトーテミスム』最終章の提起する問題
『嘔吐』における「冒険」について―ベルクソン的なるものの超克
神と悪魔に出会う闇―ジードにおける無意識の問題
受肉の詩学―クローデル「わが回心」読解の試み
心身の合一―ベルクソン哲学からキリスト教へ