ヴァージニア・ウルフ∥コレクション<br> 壁のしみ―短編集

ヴァージニア・ウルフ∥コレクション
壁のしみ―短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622045045
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

「キュー植物園」から「公爵夫人と宝石商」まで。モダニズムと伝統に支えられた珠玉の15篇を収録。

内容説明

V.ウルフは長編と同じく、短編においても多様な技法を駆使し、さまざまな可能性を探った。モダニズムの見本とも言うべき「キュー植物園」から伝統的手法を用いた「公爵夫人と宝石商」、さらにレズビアニズムや大人の童話まで。短編総数の三分の一に当たる15篇を収録して、その魅力を伝える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

41
15の短編が収録されています。その中にはプロットにそった作品もありますが(壁のしみ)(キュー植物園)などは動植物の色彩、形など絵画のようでウルフのイメージは泉のように言葉が溢れ出して、溺れそうに〜‼︎それにしても又もや、カタツムリ‼︎ハイスミスの短編にも印象的なカタツムリが〜カタツムリは女流作家にインスピレーションを与える生き物なのかしら?2016/08/11

kibita

10
「壁のしみ」頭に浮かんだ言葉をどんどん文字にしたような。かと思えばスパイシーな「公爵夫人と宝石商」。舞台の一幕を観ているようで、これが一番好き。2023/12/22

29square

5
ちくまの短編集が絶版で入手できずこちらを図書館で。ウルフらしさで言えば「キュー植物園」のイメージと色彩の乱舞だが、「三枚の絵」はちょっとデヴィッドリンチ感もあり異色な感じ。こんなに多芸な作家とは思わなかった。2020/12/19

文也

5
こちらの想像を掻き立てるような作品が多く、読んでて刺激的。表題作の「壁のしみ」の溢れ出るイメージがラストで収束する感覚や、レズビアニズムの匂いのする作品達の静かだけど熱のある高揚感、古典的な短編といった趣きでちょっと浮いてるけども「公爵夫人と宝石商」の作中に散りばめられた要素を読み解いていくのも楽しかったし、「新しいドレス」では自らを蝿に擬える女性の思考の渦が身につまされる。「姿見の中の夫人」では、鏡の向こうとこちらの境界があやふやになるような感覚が面白かったが、これも最後の切れ味がいいな。長編も読もう。2017/02/12

チューリップ

4
短編集なので読みやすかった。何だか不思議な感じがする話というか頭で色々イメージしながら読むと楽しそうに思えた。表題作、何なんだろうと色々出てくる中で最後に明かされる答えが予想外で面白かった。2021/04/20

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