内容説明
本書は半世紀にわたって撮影された131点の作品で、単にこの美しい街の表面ではなく、国際的ジャーナリストとして世界を駆け回る写真家がもっとも愛して止まない都市の、堅固さと変貌と、そして何よりもそこに生きた人間たちの記憶である。これは「この世界には決定的瞬間を持たないものは何ひとつとしてない」と言いきった写真家による驚嘆すべき作品集である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
勝浩1958
6
凡人が見ないところ、見えないところを写真機という眼を通して切り取っていく。戦後間もない頃のパリは憂鬱そうだ。まだ時間がゆったりと流れていた頃の人びとの表情は今よりも穏やかな印象を与えているだろうか。それとも裕福と言えない時代に生きる倦怠感が滲み出ているのだろうか、それとも一縷の希望を抱きながらその可能性に胸を熱くしているのだろうか。2017/03/19
Koki Miyachi
3
『決定的瞬間』という写真集で有名なブレッソン。この写真集もその延長線上にある。パリが生き生きしていて、自分のパリの記憶も蘇ってくる。パリの街中。フレーミングの中に必ず人がいて、その一瞬だけではなく、その前からその後のストーリーまで感じさせる時間の流れを写し取っているように思う。まさにフォト・ジャーナリストの名にふさわしい。2013/02/10
なおた
1
カルティエ=ブレッソンの写真集を見る...まずは1冊目。彼によって撮影された有名な作品はあまり収録されていない...岩波書店から出ている写真集 https://www.iwanami.co.jp/book/b263501.html のほうがいいかな?と思い始める。出版社では「品切れ」だか近隣の図書館には偶然にも在架していたので、そちらを続いて眺めてみたいと思っています。2020/08/29
oimo
0
白と黒。構図と決定的瞬間。2016/07/19
蘇芳
0
構図が完璧。これ本当にパッとシャッターをきったものなのか…。
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