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出版社内容情報
ルネサンス最大の画家ピエロの傑作に秘められた謎に挑む、歴史学者ギンズブルグの鮮かな推理。
内容説明
「キリストの洗礼」「アレッツォのフレスコ画」「鞭打ち」。ピエロ作品の謎=モデル・パトロン・制作時期と込められたメッセージを時代状況の中に読み解くギンズブルグ史学の成果。
目次
第1章 キリストの洗礼
第2章 アレッツォのフレスコ画連作
第3章 『鞭打ち』
第4章 『鞭打ち』再考
補論1 ジョヴァンニ・ディ・フランチェスコ、ピエロ・デッラ・フランチェスカおよびアレッツォのフレスコ画連作の政策年代
補論2 『鞭打ち』―推測と論駁
補論3 ベレンソン、ロンギおよびピエロの発見(1912―14)
補論4 絶対的年代推定と相対的年代推定―ロンギの方法について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
7
記号論者シービオクはシャーロック・ホームズの推理にパースの発見の論理(アブダクション)を見出したが、ピエロ・デッラ・フランチェスカ『キリストの鞭打ち』を解読する著者も「遡行推理」とアリストテレスが呼んだ推論によって、名探偵さながら読者を魅了する。鞭打たれるキリストを後景奥に描き、前景に3人の男を配するこの絵は、数学に打ち込んだピエロの厳密な遠近画法で統一され、絵画表現以上のメッセージを含むかに見える。著者は、絵画の年代、注文主の調査、当時の歴史状況から3人の男の素性を特定し、秘められた暗号を解読していく。2020/04/13
astrokt2
0
未レビュー2009/05/30