臨床日記

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  • サイズ A5判/ページ数 323,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622041177
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3047

出版社内容情報

フロイトの一番弟子が1932年に書き付けた、精神分析史上にのこる最も重要なドキュメントを公刊。

内容説明

フロイトの一番弟子が1932年に書き付けた臨床日記。相互分析、心的外傷、フロイト批判はじめ、ここに刻まれた内容は、まさに驚異である。精神分析史上に残る最も重要なドキュメントを公刊。

目次

分析家の感情欠如(一月七日)
自然で科学的な態度
ヒステリーは身体による思考である(一月一〇日)
進行性分裂病―症例(一月一二日)
相互分析とその適用限界(一月一七日)
続相互分析(一月一九日)
他者の意志による暗示、威嚇、押しつけ(一月二四日)
退屈について(一月二六日)
ヒステリー性抑圧、転換。カタルシス的退行によるその起源の暴露(一月二八日)
カタルシスの破綻とその修復(一月三一日)〔ほか〕

著者等紹介

フェレンツィ,シャーンドル[Ferenczi,S´andor]
1873年ハンガリー、ミシュコルツに生まれる。ウィーン大学で精神医学を学んだのち、ブダペストで精神科医として治療実践を始める。1908年にウィーンのフロイトを訪ね、以後、緊密な協力関係のもとに精神分析運動の発展に貢献した。1913年にブダペスト精神分析協会を設立。1918年に国際精神分析協会会長の職につき、第一次大戦後の1919年にブダペスト大学の精神分析学教授に就任したが、政情によりいずれも短命に終わる。あらゆる患者に有効な技法を目指し、「積極技法」「リラクセーション技法」といった技法の改革を行なった。晩年には、性的外傷を受けた患者への治療に打ち込み、「相互分析」を試みるにいたる。これらの冒険的実践がフロイトとの確執を生み、学界で孤立していった。慢性貧血に倒れ、1933年5月にブダペストで生涯を閉じた。著作は、ドイツ語版全4巻(選集全2巻)、英語版全3巻の著作集にまとめられている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

第9846号

3
読書会にて。読み続けることに苦痛が伴う本でした。創成期の精神分析の生々しさや危うさがこれでもかと展開されています。身体感覚まで総動員して読まないと解らないし、そうすると自分が理解することに抵抗を感じていることに気づいてしまう、苦しい読書体験でした。何故、自分が抵抗しているのかを分析することが、この本の醍醐味なのかもしれない→でも怖くてできないけどね。2012/03/25

ポカホンタス

3
勉強会で読んだ。フロイト的態度と対置される形でフェレンツィ的態度という言葉が残されている、伝説の人。若くしてさっさとフロイトと袂を分かって独立したユングやアドラーとは違い、50歳代後半まで(?)フロイトの愛弟子としていろいろな調整役を担ったのに晩年からフロイトへの批判が怨念のように燃え上がった人。傑出した人物の「晩年」を考える時、興味深いものがある。とはいえまだまだ当時は精神分析に夢と希望をみていたフェレンツィの日記は時にSF小説のような奇矯さが出る。黎明期の精神分析が生んだ「貴種」という印象。2012/03/22

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