出版社内容情報
病者との関係の中で治療者自身に生じる心理的葛藤=逆転移を自覚し、治療に活かす画期的試み。
全3巻/完結(1996年)
内容説明
患者‐治療者関係のなかで、治療者自身に生じる心理的葛藤〈逆転移〉を凝視し、それに自覚的でありつづけること。分裂病の精神療法に新しい光を投げるサールズの実践と理論。
目次
1 精神分析家の罪責感
2 精神療法・精神分析領域における「献身的医師」について
3 治療チーム・メンバー間の妄想様過程―治療者の環境体験
4 患者の治療者的側面―分析家を治療する者としての患者
5 妄想的転移状況での患者と分析家―分析家を現実的に知覚する患者の機能
6 逆転移とその理論的モデル
7 患者‐治療者関係における成熟した希望の発達
8 分析家の「関与しながらの観察」、その患者の転移から受ける影響について



