角運動量とスピン―『量子力学』補巻

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  • サイズ A5判/ページ数 256p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784622040811
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C3042

出版社内容情報

1965年度ノーベル物理学賞を受賞した故朝永振一郎博士の名著『量子力学Ⅰ・Ⅱ』に続く最終巻。

内容説明

朝永振一郎博士の『量子力学』1、2は、数ある教科書のなかでもひときわ声価が高く、わが国の研究者・学生の大半は本書を通じて量子力学を学んだといって過言ではない。待望久しい名著の第3巻が、著者の構想と遺稿をもとにここに結実。

目次

第1部 角運動量とスピン
第2部 摂動論、観測の理論
第3部 ベクトル空間

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

shin_ash

6
朝永先生の量子力学Ⅰ,Ⅱの続きとして読んでみた。元々は量子力学はどの辺りから“不思議”になるのか?に興味があったためで量子力学100周年は意識していなかったが年度内に読了できてキリがよかった。不思議なのはⅠ,Ⅱではなく本書のⅡ部の観察の理論のところで、要するに状態の収縮(収束)でありいわゆるコペンハーゲン解釈である。実はそこより私にとって収穫だったのはⅢ部のベクトル空間で、ここではブラ・ケット記法を用いてヒルベルト空間から関数空間までを解説する。ブラ・ケット記法による線型空間の解説書は類書を見たことがない2025/12/25

roughfractus02

5
『量子力学』2巻の補巻である本書は、第1部の「角運動とスピン」で、離散的に「公転」する電子自身の「自転」(スピン)なる発想を導入して磁力の発生を説明可能にた行程を辿り、パウリの禁制原理を導入して公転と自転の相互作用という古典力学と結論が異なる点を丁寧に概説する。第2部は波動方程式を近似的に求める「摂動論」やウィルソンの霧箱実験を理論化する手続きで進む「観測問題」だが、第3部は数学的な部門であり、n次元を無限次元に発展させて収束性の条件をつけたヒルベルト空間と関数空間を比較する「ベクトル空間」となっている。2022/04/07

ま〇お

1
とにかく表現が分かりやすかった。角運動量の合成をしてたらいつの間にか対称性の話をしていた。名著2014/10/29

琴乃葉鈴(14歳♀)

0
JJサクライの角運動量が難しかったので, 1部だけ読んだ. 角運動量合成の一般論はわかりやすかったが, 対称性の数理が少し難しかった. 古い本なので致し方ないかもしれないが, 記法は微妙です. 2部・3部は読んでません.2014/06/12

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