出版社内容情報
睡眠研究の開拓者が <眠りの科学> の最前線を語る。レム睡眠、昼間の眠気、時差ぼけ、明晰夢…。
内容説明
睡眠は人生の約三分の一を占める。睡眠研究の開拓者が〈眠りの科学〉の最前線を語る。レム睡眠、昼間の眠気、時差ぼけ、明晰夢…。眠りの国への最適ガイド。
目次
序章 結局、人生の三分の一にすぎないじゃないか
第1章 アメリカよ、目覚めよ!
第2章 レム睡眠の歴史―ある目撃者の報告
第3章 この睡眠と呼ばれるものは何だろう?
第4章 じょうずに夜を過ごす
第5章 睡眠の概日リズム
第6章 私は蝶?夢の世界
第7章 セックス、薬物、ロックンロール、そして高度の不安―一睡眠学者の研究生活
第8章 私たちを魅惑し続ける神秘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
6
夜寝床に横になるとき、活動を停止するのではなく、睡眠の国へ離陸する。睡眠は活動的な状態と著者は考える。覚醒は外界を知覚し意識している。一方で、睡眠は外界との関係を絶ち、内的世界と夢の世界とに関わりを持つ。夢を見ている脳は、その夢と同一の出来事が覚醒時に起こったときと同じように行っているようにみえる。脳は夢のための特別の記憶の貯蔵庫を持っているとの仮説もあった。夢の中での体験が意識下での体験と同じ情報を脳が受けとるのであれば、夢の中が精神と時の部屋なのかもしれない。2015/08/30
やっさん
3
スタンフォード大で30年以上睡眠の研究をしていた人の著書。 レム睡眠発見のエピソードなどはなかなか面白かった。 当たり前のことなんだけど、ヒトは眠ったら生命の危機に瀕する状況でもどうしょうもなく眠かったら眠ってしまうんだな。 そこまでになっても取らなければならない睡眠って何?という本です。 分かってる事と仮説の段階の話が同列に語られててちょっと読みにくい。 個人差があるものの、8時間睡眠が必要な人が毎日7時間で済ましていると1時間ずつ「睡眠負債」がたまっていくって話は興味深い。2009/06/05
モモのすけ
0
1998年8月読了。「なぜ睡眠は、居眠りをすると生命そのものが脅かされるような状況のもとでさえ、私たちに襲いかかるのか?」