ヒトラーとスターリン〈上〉―死の抱擁の瞬間

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622038450
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C1022

出版社内容情報

第二次世界大戦中のヨーロッパ。1941年6月22日早暁、東ヨーロッパで史上最大の軍事作戦が始まった。ドイツ軍300万がソ連に侵攻した、いわゆる<バルバロッサ作戦>だ。その日からドイツの敗退まで4年、そしてその間にソ連の2000万の命が失われた。
スターリンはなぜ、この急襲にそれほど無防備だったのか。あらゆる情報網を通して十分な情報を得ていながら、なぜすべての忠告を無視したのか。なぜ最後の瞬間まで、ヒトラーに石油、穀物、軍事物資を供給しつづけたのか。理由は、1939年8月23日に2人の独裁者が電撃的に結んだ独ソ不可侵条約にあった。
この<悪魔の契約>に賭けた両者の思惑は何だったのか。本書は、BBCのドキュメンタリー制作者2人の手になる迫真のドキュメントであり、膨大な資料をもとにその背景を探り、全容の解明にはじめて挑んだ第一級の歴史読み物。
上巻は、条約締結という<死の抱擁>の瞬間まで。

全2巻/同時発売

書評情報:
山本武彦さん/東京新聞 8.12,北海道新聞 8.26

内容説明

1939年8月23日、独ソ不可侵条約の電撃的な締結。その1週間後に第二次世界大戦は始まった。「悪魔の契約」に賭けた両者の思惑は?BBCのジャーナリストが「そのとき歴史が動いた」全貌に迫る。

目次

史上最大の戦線 プロローグ
チュートン騎士たちの道
哀れな友よ、あなた方はなんということをしたのですか?
唯一無二のベック大佐
独ソ関係の新時代
火中の栗を拾う
連中がむせ返るようなシチューをつくってやる
シベリアの冬のような微笑
阿呆か間抜けか
史上最大の賄賂〔ほか〕

著者等紹介

リード,アンソニー[リード,アンソニー][Read,Anthony]
1935年、英国キャノックに生まれ、ロンドン朗読演劇学校に学ぶ。劇団活動の後、英国放送協会(BBC)で制作者として100を超えるテレビ映画、ドラマ、連続番組を制作

フィッシャー,デーヴィッド[フィッシャー,デーヴィッド][Fisher,David]
1929年、オーストラリア生まれ。脚本家。ロンドンのイーリング映画スタジオ勤務を経て、BBCその他のドラマの脚本およびドキュメンタリーを多数執筆

根岸隆夫[ネギシタカオ]
パリの国立政治学院に学んだ後、デュッセルドルフに在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

飯田健雄

42
上・下巻、読了しました。この本と不倫関係に陥った 気分です。ヘンリー・キッシンジャー「回復された世界平和」、バーバラ・タックマン「八月の砲声」と並ぶ素晴らしい名著と思います。自分自身が、まるで、ヒトラーとスターリンの脇にいたような歴史的感覚さえ、読書中に覚えました。2018/03/19

青雲空

4
今プーがウクライナにやってることは、余りにもヒトラーがポーランドにやったことに似ている。 歴史を深く知ることは大事。先にこの本を読んでれば、プーは最後に踏み留まるなんて、脳天気に発言出来なかったはずだ。 2022/03/13

シュミットさん

2
第二次世界大戦勃発の引き金となったナチス・ドイツによるポーランド侵攻。それはヒトラーが蛆虫にも例えて悪罵したソビエト、スターリンが「ファシストのハイエナども」と痛罵したナチス両国が手を結んだ不可侵条約をもって可能となった。上巻は条約の電撃的締結までのいきさつを詳細に解き明かす。一級の歴史書でもあり、スリリングな読み物でもある。2014/01/02

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