出版社内容情報
近代中国最大の知識人の知的源泉を探り、東アジアの近代を問う。京大人文研の共同研究の成果。
内容説明
東アジアの世界像の転換は、いかになされたか?近代中国最大の知識人、梁啓超の西洋認識を明治日本の翻訳との関連に辿り、転換の過程とその特質を明かす。京大人文研の共同研究、最新の成果。
目次
1 来日以前(梁啓超の康有為への入門従学をめぐって;万木森々―『時務報』時期の梁啓超とその周辺)
2 思想学術(「新民説」略論;梁啓超と文明の視座;梁啓超の「西洋」摂取と権利・自由論 ほか)
3 史伝文学(梁啓超と史伝―東アジアにおける近代精神史の奔流;近代文学観念形成期における梁啓超;『新中国未来記』をめぐって―梁啓超における革命と変革の論理)
4 批評評論(啓蒙の行方―梁啓超の評価について;梁啓超と「近代の超克」論)