出版社内容情報
ハーマンとは誰か? 近代合理主義に抗した18世紀ドイツの巨人の生涯と思想と可能性をさぐる。
内容説明
18世紀を生きたドイツの思想家J.G.ハーマン。「近代」のアンチテーゼとして君臨しながら、日本ではほとんど知られていない巨人の生涯と思想を、ここに明かす。しかもバーリンの手によって。ハーマンの言語論や人間の認識のあり方や科学批判を分析し、その影響力を同時代から20世紀まで辿った本書は、現代を生きる希有の思想史家の核心をしるすとともに、ゲーテ、カントと同時代を生きながら歴史に葬り去られてきた「北方の博士」の可能性と限界をしめす。
目次
1 序説
2 生涯
3 核心
4 啓蒙
5 認識
6 言語
7 創造的天才
8 政治
9 結論