出版社内容情報
伝統と近代のはざまに至福の瞬間を求めて。モーツァルト、ルソーを歴史の文脈のなかで読み直す。
内容説明
封建社会の呪縛からも、近代の悲惨からも自由なつかのまの至福のとき。「もはや」と「いまだ」のはざまに、モーツァルトとルソーのかがやきを読む。歴史と文学の交差点からの新鮮な18世紀論。
目次
プロローグ モーツァルトのいる風景
第1部 「もはや…でない」と「いまだ…ではない」のあいだ
第2部 裁きの王の運命―モリエールからディドロへ
第3部 『フィガロの結婚』の世界像
第4部 幸福の領域―『新エロイーズ』
エピローグ 崩壊へ―ルソー・ゲーテ・バルザック