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労働階級と危険な階級―19世紀前半のパリ

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  • サイズ A5判/ページ数 475,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622034872
  • NDC分類 235.065
  • Cコード C1020

出版社内容情報

19世紀前半のパリ。文学作品に表れる民衆の姿を人口学的方法を駆使して検証した壮大な社会史。

内容説明

民衆の生と死を呑みこみ、膨張するパリ。19世紀前半の都市の変貌をえがきだす歴史人口学の先駆的大著。華やかなファサードの影の犯罪者の世界、売春、犯気、疫病―。〈死はすべてを記帳する〉。19世紀パリの都市社会史。

目次

テーマとしての犯罪―その重要性と意義
病理学的状態の表現としての犯罪(その諸原因についての考察;その諸結果についての考擦)
社会史の生物学的基礎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

11
1958年の本だが、その後のあらゆるパリ本の元ネタである。バルザックなどの文学作品を引用するがそれは、事実を探るためではなく、「ブルジョワ階級が労働者をいかに捉えていたか」を示すため。労働者=文明社会の外、犯罪者予備軍と描き出すが、労働者自身もその自画像を引き受ける。ブルジョワから見た野蛮人としての「民衆」を描くことから始まったシューの『パリの秘密』は民衆の読者によって熱狂的に受け入れ、新聞小説の各話ごとに、感想や事実の訂正がシューに舞い込むことで作家がそれに流されることで、結果的に労働階級の物語となる。2020/05/20

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