出版社内容情報
「ヌガラ」とよばれる、バリ島の伝統的小王国の分析を通して、刺激的な国家論――権力のヒエラルキーなき〈劇場国家〉――という概念を構築する。
内容説明
かつてバリ島には数百もの小王国“ヌガラ”があった。本書は、そこに見られる親族・社会関係、農業・通商組織、政治関係、そして国家儀礼・宗教観念・神聖王制の研究から、非常に刺激的な国家論―劇場国家論―を構築する。
目次
序章 バリと歴史学的方法
第1章 政治的定義づけ―秩序の源
第2章 政治の解剖―支配階級の内部組織
第3章 政治の解剖―村落と国家
第4章 政治的言述―演出と式典
結論 バリと政治理論
著者等紹介
ギアツ,クリフォード[ギアツ,クリフォード][Geertz,Clifford]
1926年米国サンフランシスコ生まれ。アンティオク・カレッジで哲学の学士号(A.B.,Antioch College,1950)、ハーバード大学社会関係学研究科で人類学博士号を取得(Ph.D.,Harvard University,1956)。カリフォルニア大学(バークレー校)助教授、シカゴ大学助教授・準教授・教授を経て、1970年にプリンストン高等研究所の社会科学部門教授となった。1982年よりハロルド・F・リンダー特別教授、2000年より同部門の名誉教授
小泉潤二[コイズミジュンジ]
1948年東京生まれ。1973年東京大学教養学部教養学科卒業、1975年東京大学大学院社会学研究科博士課程に進学後、スタンフォード大学に留学、人類学博士号を取得(Ph.D.,Stanford University,1981)。アルバータ大学・愛知県立大学・新潟大学を経て、現在現阪大学理事・副学長、附属図書館長、大学院人間科学研究科教授。プリンストン高等研究所社会科学部門ハンズマン招聘研究員(1996‐97)、グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」拠点リーダー(2007‐)、人類学会世界協議会(WCAA)代表幹事・会長(2005‐09)、国際人類民族科学連合(IUAES)事務総長(2009‐)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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