出版社内容情報
読書というプラチックのもつ可能性を多角的に照明する新しい文化史。ブルデュー、ダーントン他。
内容説明
読書という創造的実践を照らし出す新しい文化史学の誕生。歴史学と社会学、テクスト批評の交差によるたわわな成果とシャルチエvs.ブルデューの刺戟的な対話。
目次
習得(読むこととその難しさについて;ヴァランタン・ジャムレ・デュヴァルはいかにして読むことを学んだか―独学の模範例)
読みの諸相(書物から読書へ;意味生産行為としての読書;絵画を読む―プッサンの一通の手紙〈1639年〉をめぐって)
平均的読者(ルソーを読む―18世紀の「平均的」読者像;社会生活のなかの文字文化―18世紀フランスの都市の場合;書物とその魔術―19・20世紀におけるピレネー地方の読者たち)
読書のポリティーク(読書―ひとつの文化的実践)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ecriture
7
フーコーの図書館をキットラーのような飛び道具ではなく、書物そのものの物質性の観点から押し広げていく。中世、グーテンベルグの銀河系から現代へと読書行為を問い直す。ブルデューとシャルティエの対談は一見両者が激しく衝突した展開に見えるが、実はその両者の緊張状態こそが読書行為論に必要な、そして必然的に付随する姿勢に他ならない。書物の、読書の可能性はこの本の中にある。2009/08/11
akuragitatata
1
最後にシャルチエとブルデューの対談がある。読む価値あり。2009/12/03
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