出版社内容情報
近代日本思想上の特異な現象 <転向> 。その権力と思想の複雑に入り組んだ関係史がもつ鋭い意味。
目次
第1章 「昭和八年」を中心とする転向の状況
第2章 「昭和十五年」を中心とする転向の状況
第3章 「昭和二十年、二十七年」を中心とする転向の状況
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
19
いやあ、骨太。◇昭和30年代の鶴見俊輔らとの共同研究。このために思想の科学へ入会した藤田の成果。個人ではなく集団で、ナアナアで転向しダラダラと反動活動を行う多数派へのいら立ち、怒り。自分もきっと批判対象の側とは思うが、共感してしまう。◇『旅する巨人』で宮本常一と翼賛運動をつなげた批判が藤田にあると知りずっと探していた。ようやく見つけて読んでみると、既に戦時中の安岡正篤らとのつながりを知ってる身には特に、批判よりも評価のほうが大きく感じる。地域への関わり方などその後の活動を予言できてる部分も大きく、流石だ。2014/08/24
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