内容説明
ペトラルカ,ヴァッラ,フィチーノ,ピーコ,ポンポナッツィ,テレジオ,パトリーツィ,ブルーノ。14‐16世紀ルネサンスを代表する思想家8人の生涯と思想。
目次
ペトラルカ
2 ヴァッラ
3 フィチーノ
4 ピーコ
5 ポンポナッツィ
6 テレジオ
7 パトリーツィ
8 ブルーノ
付録 ルネサンス・ヒューマニズムの中世的先例
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馬咲
5
14~16世紀イタリアの8人の哲学者の思想を概説しつつ、「ルネサンス・ヒューマニズム(人文主義)」という思潮の新規性と中世からの連続性(それ故の限界)の両面がバランスよく記述されている。ペトラルカに代表されるヒューマニストの著述活動がプラトン哲学の再評価に繋がり、旧来のアリストテレス主義の権威を相対化したのは間違いない。しかし彼らにとって哲学は中心的主題というわけではなく、世俗的な事柄を含め多方面に関心を向けた彼らの思想を「ルネサンス哲学」のような名称で包括的・体系的に整理するのは困難であることが分かる。2024/07/19