内容説明
本書では、角運動量の理論が初等的に解説されており、また比較的常識化している量子力学の知識との融和を試みている。原子物理学、核磁気共鳴、原子核の構造と反応、素粒子の相互作用や分類など、物理学の広範な分野に適用されている数学的方法を理解するための入門書。
目次
第1部 一般論(基本原理の概説;角運動量演算子;2個の角運動量の結合;回転に対する変換性;既約テンソル;Racah係数)
第2部 応用(電磁場;静的相互作用;スピン1/2の粒子;整列した原子核と角度相関;核反応における角分布;同一粒子)
著者等紹介
ローズ,M.E.[ローズ,M.E.][Rose,Morris E.]
1911‐1967。アメリカの物理学者。ミシガン大学においてウーレンベックの指導を受け、1935年Ph.D.を取得。プリンストン高級研究所、コーネル大学、オークリッジ国立研究所を経て、1961年バージニア大学教授
山内恭彦[ヤマノウチタカヒコ]
1902年神奈川県に生れる。1926年東京大学理学部物理学科卒業。元東京大学教授。理学博士。1986年没
森田正人[モリタマサト]
1930年長崎県に生れる。1952年東京大学理学部物理学科卒業。理学博士。大阪大学名誉教授、城西国際大学教授
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