物質文明・経済・資本主義15-18世紀 〈I-2〉 日常性の構造 2

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  • サイズ A5判/ページ数 331,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784622020523
  • NDC分類 332.3

出版社内容情報

物質文明の基礎をなす技術・貨幣・都市を考察する。西欧からインド・中国・日本・アラビアまで。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

5
「19世紀以前においては、生物学的に言って、都市では出産が死亡を上回ることがほとんどなかった。都市では死亡率のほうが勝っていた。都市の成長は都市の独力ではなしえなかったのである…今日のわが国の高圧経済に北アフリカ人やプエルトリコ人の労務者が必要なのと同様、当時の都市にはプロレタリアートが必要だった」「パリでは1780年代以降においても、いまだに年平均二万の死者が出た。このうち四千人が病院で…生を終えた。これらの死者は粗布に縫い込まれてクラマール墓地の共同墓穴に混ぜこぜに埋められて生石灰を振りかけられた」2017/04/21

roughfractus02

4
著者が注目したのは市場経済の隅々に見える不透明な層である。彼はそれを物質文明と呼び、長期持続に影響される日常性として取り出した。前産業社会ではその変動は緩やかであり、衣服もその時間の中にある。この層を気象学、人口学、生態学を導入し、統計的長期スパンで変動を捉えると、技術が変動の速度を変えることに著者は注目する。移動のための牛馬、武器や農具を作るための鉄鋼、情報伝達のための紙、そして交換のための金銀つまり貨幣だ。物質文明から経済が起こるには技術の発明を要する。この中で自己増殖的な伝播を始めるのが貨幣である。2020/06/05

俊太郎

0
相変わらず面白い。博覧強記の極み。そういえば『銃・病原菌・鉄』をまだ読んでいないことに気づく。タイトル的には似たような雰囲気を感じるが、どうか。2018/02/16

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