出版社内容情報
資本主義の発展と共にもたらされた、社会の変化を描写する。都市、科学、宗教、芸術、工業など。
目次
第3部 結果(土地;人間の移動;都市、工業、労働者階級;ブルジョアの世界;科学、宗教、イデオロギー;芸術;帰結)
著者等紹介
ホブズボーム,E.J.[ホブズボーム,E.J.][Hobsbawm,E.J.]
1917年アレクサンドリアに生れる。1932年ベルリンに移住。1933年イギリスに移住。1936年イギリス共産党に入党。1939年ケンブリッジ大学で学位を取得。1947年ロンドン大学バークベック・カレッジのレクチャラー、1959年リーダー、1970年教授(社会経済史)、1982年名誉教授
松尾太郎[マツオタロウ]
1933年中国・漢口に生れる。1959年東京大学経済学部卒業。1964年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(1978年経済学博士)。元法政大学経済学部教授。1997年歿
山崎清[ヤマザキキヨシ]
1947年東京に生れる。1974年東京大学農学部農業経済学科卒業。1981年東京大学大学院農学系研究科農業経済学専門課程博士課程修了
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感想・レビュー
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skunk_c
36
再読を中断していたが、読了。前巻がこの革命から大不況期の間という、イギリスで言えばヴィクトリア期、フランスで言えば第2帝政期に、主に欧米で「何が起こったか」ということを政治経済に主眼を置いて論じたものであったのに対し、本巻はその結果「どうなったか」が論じられている。資本家全盛の時代で自由主義が全体の基調となる中、ある種の「大衆化」が始まっていく姿を、人々の生活から科学、芸術の領域まで詳述するその博覧強記ぶりは流石というしかない。そしてすでに次の時代が「予告」されており、続編『帝国の時代』へ進むことにする。2020/04/19
R
1
ルイ=ナポレオンなどの1848年革命も起こったこの期間を経済発展を中心に描く。貧富の差が拡大し,新天地を求めた人々の移動が活発になる。ブルジョア向けの文化や芸術が盛んになり,ディケンズ,ドストエフスキー,トルストイなどが人間社会を総合的に見つめた作品を発表した。2019/03/11