感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆたか
1
スペイン内戦の古典の下巻。ドイツ・イタリアと、ソ連がそれぞれの陣営に援助を始めた以降の内戦の過程を綴る。読みづらく感じた原因は自分の読解力の無さなのか、翻訳の悪さなのか、はたまた両方なのかは分からない。「戦争の導火線となった三つの大きな争いも、争いつくされてしまい、闘争をつづけるうちに、和解できない両極端の情熱的な衝突から、勝利のため、ないしは生存のためにあらゆる犠牲をはらう日和見主義的な戦闘へと変質していた」(p.252)。2013/02/06
Chaturdashi Yura
0
「一連の分別ある習慣のおかげで、民主主義が効果的な成果をあげるところも、ほかにあるのかもしれない。しかしスペインでは、民主主義は、野蛮な、ないしは爆発的な状態でのみ、自殺行為をみちびく形態でのみ可能であることが、今まで十分に示されてきた」 「そのとき、各人のすべてが、容赦ない理論を持って、それぞれ運命づけられた役割を、最後まで果たしたのである。妥協と憐れみと理解との習性をそなえた偉大な人がいたならば、この国を興奮させた争いの鋭さを、あるいは和らげたかもしれない。しかし、そうした人はあらわれなかった」2016/05/02
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- 和書
- テコンダー朴 〈2〉