出版社内容情報
本書は、20世紀の産んだ最も代表的かつきわめて重要な哲学書の一つである。
第1巻の後半部分では、世界を捉える手法として、ノエシス・ノエマ的諸構造を解明する。フッサールの生前における殆ど唯一の記念碑的公刊著述。
イデーン――純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想 全3巻(5冊)
第1巻 純粋現象学への全般的序論(二分冊)
第2巻 構成についての現象学的諸研究(二分冊)
第3巻 (一冊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井蛙
1
フッサールは現象学的還元が施され顕になった超越論的主観性の純粋意識の志向性を、意味付与作用を司るノエシスと付与された意味であるノエマの構造を分析することで明らかにしようとする。それは世界の自然的実在が括弧に入れられてもなお世界が構成されてくる、その機縁を把握しようとするまさに根本学である。2017/09/19
roughfractus02
1
純粋意識とは何か? いつも通る道沿いの家が更地になっている。あの家はいつ解体されたのか?という問いは、時間が導入され、過去と現在に分けられている。だが著者はエポケーによってそのような自然的態度を退け、家がないのに家があったとみなす事象そのものを注視する。家がないのに家が見えるのはなぜか? 著者は世界がなくなっても純粋意識は存在すると断ずる。ただしこれは内在的次元のノエマ的出来事であり、デカルトのコギトではない。それは真理か?という問いはここでは無意味だ。その確信が生じるのは人が価値の世界にいるからである。2017/02/09
ねこみ
0
今月長いな〜(°_°)2014/05/25
おもしろコミカルファニーさん。
0
本文通読完了!次は訳注読みながら読み返すよ!2023/07/24
mob
0
フッサールの書きようは独特の概念の積み重ねや複合が多いので訳注は欠かせない。中立性や自我が超越の対象となる課題が残っているようにも思われる。2020/06/01
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