内容説明
人間の永遠のテーマである「死」を主題として奏でるポリフォニックな思索世界。三つのモチーフ「死のこちら側の死」「死の瞬間における死」「死のむこう側の死」の展開によって、完璧に、精妙に演じられる一大交響曲といえよう。
目次
死の神秘と死の現象
第1部 死のこちら側の死(生きている間の死;器官‐障碍;半開;老化)
第2部 死の瞬間における死(死の瞬間は諸範疇の外にある;死の刹那のほとんど無;逆行できないもの;取り消しえないこと)
第3部 死のむこう側の死(終末論流の未来;後生の不条理さ;虚無化の不条理さ;事実性は滅びることはない。取り消しえないものと逆行できないもの)
著者等紹介
ジャンケレヴィッチ,V.[ジャンケレヴィッチ,V.][Jank´el´evitch,Vladimir]
1903‐1985。フランスのブールジュに生まれる。高等師範学校卒業後、1926年にアグレガシオンを取得。プラハのフランス学院で教鞭をとる。32年にはシェリング論で国家博士号を取得。38年にリール大学の講師に就任するが、翌年動員され、ヴィシー政権によって公職追放される。その後トゥールーズでレジスタンス地下活動に身を投じる。終戦後復員し、51年から78年にかけて、パリ大学文学部倫理学担当教授を務めた
仲澤紀雄[ナカザワノリオ]
1930年、東京に生まれる。1953年東京大学教養学部教養学科卒業。フランス政府給費生として渡仏。1970年帰国。フランス哲学・思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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