出版社内容情報
第一次大戦後、ドイツの歴史家が執筆した、近代ヨーロッパのマキャベリズムの歴史。
国家行動の基本原則を、マキャベリ以来の理念と現実の相克の歴史に解明。
目次:絶対主義生成の時期/絶対主義成熟の時期/近世ドイツにおけるマキャベリズム理想主義および歴史主義
2001年9月10日復刊・発売
内容説明
本書は近代ヨーロッパのマキアヴェリズムの歴史であり、同時にその精神的克服の試みの歴史でもある。深刻かつ真剣な長い政治と倫理の対決の歴史を、その代表的人間によって、いわば“高山の尾根縦走”の形で述べた言語芸術的傑作である。
目次
序論 国家理性の本質
第1編 絶対主義生成の時期(マキアヴェルリ;フランスにおける最初のマキアヴェルリ反対者―ジャンティエとボーダン;ボテロとボッカリーニ;カムパネルラ;イタリアおよびドイツにおける国家理性説の流布;リシュリューのフランスにおける国家利害説;ガブリエル・ノーデ)
第2編 絶対主義成熟の時期(グロティウス、ホッブスおよびスピノーザ瞥見;プーフェンドルフ;クールティル・ド・サンドラ;ルッセ;フリードリッヒ大王)
第3編 近代ドイツにおけるマキアヴェリズム、理想主義および歴史主義(ヘーゲル;フィヒテ;ランケ;トライチュケ;回顧と現代)
著者等紹介
マイネッケ[マイネッケ] [Meinecke,Friedrich]
1862‐1954。ドイツのザルツヴェーデルに生れる。歴史学者。ベルリン大学卒業後、『ボイエン元帥伝』(1、1896、2、1899)により教授資格を獲得し、1901年シュトラースブルク大学近代史教授となる。1906年フライブルク大学に移り、1914年にはベルリン大学教授になって1928年まで在職。その自由主義的思想のゆえにナチス時代は圧迫を蒙ったが、第二次大戦後1948年ベルリン自由大学の初代総長となる。1954年歿
菊盛英夫[キクモリヒデオ]
1909年生れ。1933年東京大学文学部ドイツ文学科卒業。中央大学教授、東京大学、桐朋学園大学演劇科・音楽科、慶應義塾大学大学院各講師を経て、著述業。文学博士。2001年歿
生松敬三[イキマツケイゾウ]
1928年東京に生れる。1950年東京大学文学部哲学科卒業。元中央大学教授。1984年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ぽん教授(非実在系)
飯田健雄