ビヒモス - ナチズムの構造と実際

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  • サイズ A5判/ページ数 500,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622017011
  • NDC分類 309.8

出版社内容情報

ビヒモスは旧約聖書のなかで、恐怖の支配を行う怪物の名である。ビヒモスは大地を、リヴァイアサンは海洋を支配し、世界の終末の間近かに再現するという。かつてアウグスティヌスは、ビヒモスを悪魔(サタン)とし、ホッブスはこの二つの怪物をそれぞれ書名とする本を書いた。ノイマンは書いている。「ナチズムは、国家であり、混沌であり、無法とアナーキーの支配であり、人間の諸権利と人間の威厳dignityを無にするものであり、世界全体を混沌に変貌しないではやまぬものであるから、まさに“ビヒモス”と呼ぶにふさわしい」著者は、ワイマール・ドイツで社会民主党員、著名な法学者ジンツハイマーの助手であり、またベルリンで弁護士であった。ナチ政権成立とともに亡命、アメリカにわたり、本書を出版した。(初版1942年、増補版1944年)、初版刊行のさい、A.ローゼンベルクは書評でつぎのように書いた。「最近ナチ関係書は洪水のように出るが、本書は後世に残る稀れな書物の一つとなろう。ノイマンはドイツについてのオリジナルな内部情報に通暁している上に、ナチの支配によって生じた新たな諸問題について、理論的な判断力を示している」と。どのような理由でワイマール共和国冷酷な全体主義独裁に追いこまれていったのか、という問題は、時代を超えて、われわれにも切実な関心をそそることである。

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