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出版社内容情報
いっさいの伝説と神話を剥ぎとり、客観的に事実をとり出した、娘による愛情あふれる評伝。原色版8写真70を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koki Miyachi
12
モディリアニの実の娘ジャンヌによる評伝。モディリアニ病死後、後を追って自殺した妻ジャンヌ・エビュテルヌ。後に残された母親と同じ名前の満二歳の娘が本書の筆者だ。元々ヴァン・ゴッホ研究をしていた彼女は、モディリアニ研究に転じる。本書の筆者のスタンスは、客観的な研究家としてのそれである。母親ジャンヌの記述も最低限であり、その自殺についても最後の半ページを費やしているに過ぎない。このゆるぎない態度が、本書を一流のモディリアニ評伝たらしめていると共に、ここに両親を正しく理解してもらうための娘の愛情を感じるのである。2013/09/11
paluko
7
著者の出自がドラマチック過ぎて(画家モディリアニの死後すぐに後を追って自殺したジャンヌ・エビュテルヌの娘)圧倒されるが、非常に冷静なスタンスで書かれた、まさに原題senza leggenda(伝説抜きの)に相応しい評伝。分野問わず、世にある芸術家の評伝がいかに印象的/ロマンチックなエピソードに引きずられているかを認識させられる。ルノアールについて「彼はいつも今日下手な絵を描いている人も明日天才に変るかもしれないと言っていた」(157頁)とあるのも興味深い。2025/07/19
ことよん
2
娘が書いた父である画家の話。とても淡々と書かれていました。父との接点が生きている時に殆ど無かったからかもしれません。2018/07/28
masawo
0
モディリアーニの娘が書いたモディリアーニの本、画家について適当な事を書いてきた奴らを緻密な調査によってことごとくぶった切っていて、とても面白い。2016/11/20