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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
傘緑
10
「私が最初にアブラクサスという名を見たのは『デミアン』の中でだが、実際には子供のころからそれを知っていた…アンデス山系のまっただ中に…チリの海岸に波を打ちよせる太平洋の底知れぬ深さの中…」 『デミアン』に憑りつかれた著者とヘッセ、ユングとの対話。小ぶりながらどこかエッカーマンの『ゲーテとの対話』を思わせる、ただ対話の内容は霊性に関することのみ。リルケやマイリンク、カイザーリングなどの他の作家に関する言及も少々。 そういえば『攻機 S.A.C.』にも「セラノ」なる人物が出てくるがこれが元ネタなのかもw2016/09/04
七生
0
昔、読んだので記憶があいまいになってしまったが、ある雪の日に尋ねていくと、 不思議な偶然が起こって、「それが、ヘルメテッィク・サークルです」とユングが 答えた。とかだったような・・素晴らしい本である。2012/03/28
きゃべつ
0
ヘッセとユングの晩年における思想の類似。 著者の静かな語り口から、二人の「世界の根源」に対する捉え方を見事に描写されている2023/11/01