出版社内容情報
日常における漢語使用を具体的にとりあげ、その意味と機能を明かすユニークなことばの文化論。
内容説明
本書は、日常における漢語使用を具体的にとりあげ、その意味と機能を明らかにしたユニークな「ことばの文化論」である。「的」の文化、禅文化にまつわる漢語、音訓混用語など、豊富な実例によって展開される本書は、日本語を考える人々に貴重な示唆を与えるにちがいない。
目次
1 「的」の文化
2 外来語としての中国語
3 禅文化にまつわる漢語
4 続・禅文化にまつわる漢語
5 呉音語と漢音語
6 擬態語の中の漢語
7 音訓混用語
8 国語漢語と中国語
9 漢語の「短絡語」
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とんこつ
3
初版は1978年、漢文学者鈴木修次氏による漢語と日本人(語)を巡るエッセイ集。日本人は如何に漢字を輸入したのか、本来の中国語と日本語ではどのような言語的差異があるのか(曖昧さの日本語)、近代の和製漢語の状況など話題は多岐にわたる。殊に興味を引かれたのは、漢音と呉音をめぐる考察だ。学術論文ではないので比較的読みやすいが、今から40年近く前の文章なので、このとき解明されていなかった諸問題の最新研究が気になった。2018/06/07
とらい
0
堅苦しい古語や禪語の漢語を、自分たちの感覺に合はせて日常語として取り入れ、いとも簡單に扱ふ日本人の柔軟性や創造性が感じられた。「曖昧」の文化は漢語の使ひ方にも顯れてゐる。2011/07/30
takao
0
ふむ2025/02/11