出版社内容情報
フランスの思想家ヴェーユの最良の伝記。アランに師事、哲学教師や未熟練女工としての経歴、対独レジスタンス運動への参加… 34年の生涯を描く。
内容説明
最良のシモーヌ・ヴェーユ伝という評価を得た本書は、彼女の思想の独自性に対する深い理解と、未発表書簡、論文、詩、ノート、証言等の綿密な資料莵集とにもとづく叙述によって、読者をヴェーユの生きた真実の姿に対面させようとする。34年の短い生涯において、つねに“真理への指向”に裏づけられていた政治的・社会的実践と、魂の遍歴をみごとに浮き彫りにしている。
目次
第1部 子供時代と大学時代―一九〇九年‐一九三一年(子供時代と青年時代―一九〇九年‐一九二五年;大学時代―一九二五年‐一九三一年)
第2部 教諭、革命的アナーキストとしてのシモーヌ・ヴェーユ―一九三一年‐一九三六年(ル・ピュイ女子高等中学校時代―一九三一年‐一九三二年;オセール女子高等中学校時代―一九三二年‐一九三三年;ロアンヌとサン=テチエンヌ―一九三三年‐一九三四年 ほか)
第3部 形而上学的宗教的思索の数年間―魂と肉体の苦悶・一九三六年‐一九四三年(政治的苦悩から神の啓示へ―一九三六年‐一九三八年;敗北する平和主義―一九三九年‐一九四〇年;充実した思索の時代―一九四〇年‐一九四三年 ほか)
著者等紹介
カボー,ジャック[カボー,ジャック][Cabaud,Jacques]
アメリカ合衆国のニュー・イングランドで生れたが、フランスで学校教育を受け、その後アメリカへ戻った。フォーダム大学で哲学の修士課程を終え、コロンビア大学でフランス哲学の学位を取得した。のち、主としてアメリカでフランス文学、特に17世紀文学を講じた
山崎庸一郎[ヤマサキヨウイチロウ]
1929年東京に生れる。1953年東京大学文学部仏文科卒業。学習院大学名誉教授
中條忍[チュウジョウシノブ]
1936年横浜市に生れる。1959年東京大学大学院人文科学科博士課程修了。青山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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