ドストエフスキイ

ドストエフスキイ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622010975
  • NDC分類 980.28

内容説明

偉大な作家の、偉大な作品には、何が書かれているのか?この大いなる謎にウオルィンスキイは挑戦する。20世紀初頭のロシア・ルネサンスの人であった彼は、ドストエフスキイの作品のなかに、神を求める強い一本の線を引きながらも、闇の王国での悪魔の挑梁に陶酔しつつ、作家の精神的宇宙と人間存在の深部へ迫ろうとする。そして精緻をきわめた燃えるような記述で、文学における〈情熱の原点〉へと読者を引き房す。それは、分析的な批評形式では到達しえない領域にある。《悪霊》について書かれた〈偉大なる憤怒の書〉、《白痴》についての〈美の悲劇〉、そして〈カラマーゾフの王国〉のドストエフスキイ論3部作、一巻に収録する。

目次

1 偉大なる憤怒の書―『悪霊』研究(ヨナ(序詞)
仮面
情熱と色慾
灰色の墓
ロシヤの《馬橇(キビツカ)》
正しき羔羊
虚無主義
シクスチンの聖母
《偉大なる憤怒の書》)
2 美の悲劇―『白痴』研究(罪と罰―車室にて・ラスコーリニコフ;美しきもの―『白痴』の分析への序(ある老いた心酔者の日記より)
美の悲劇―ドストエフスキイの小説『白痴』について
新しい波)
3 カラマーゾフの王国―『カラマーゾフの兄弟』研究(極道女(じごく)
「大いなる憤怒」の女
父親・カラマーゾフ
ドミートリイ・カラマーゾフ
「母なるラッセーユシカ」
ヴォロキータ
悪魔に憑かれた哲学者
大審問官
人神と神人
アリョーシャ
少年たち
神愛(ボゴフイーリ)者たち
聖人群像図
ゾシマの法悦)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

v&b

0
埴谷雄高訳「偉大なる憤怒の書」(『悪霊』論)のみ読んだ。「魔睡」は埴谷の造語でしょうかね。現代日本の翻訳でも、適宜訳語をアップデートしてゆくといいと思ったです。白眉はスタヴローギンの顔を考察する「仮面」で、『絵本で育てる情報分析力』(タイトルうろ覚え)と併せて、西洋絵画の鑑賞が論理的思考及び説明能力と密接に関係している事を得心。小説と批評は読むバランスが大事かもと思いました。2012/03/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/711984
  • ご注意事項

最近チェックした商品