宗教改革と近代社会 (4訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622005179
  • NDC分類 332.3
  • Cコード C1033

出版社内容情報

資本主義の精神とは何か。ルッターとカルヴィンの経済史的背景、経済と倫理の二重構造を解明。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

8
近代資本主義の主観の根底となったのはプロテスタント倫理。このヴェーバー説が日本においてどのように受けとめられたかを知りたくて手にとった。大塚自身がキリスト者であって、勤勉、節約、思慮などのプロテスタント的諸徳を身を持って体現する人格者である。だが今日の悲惨(先の戦争もその一つ)を生み出す資本主義にそうした諸徳が貢献してる。「健康な中産的生産者」の信仰が倒錯を経て盲目的に営利を追求する「資本主義の精神」に堕した。これを改めることが経済史を学んだ近代的知識人の使命となる。改宗ではなく新しい時代への適応として。2025/03/22

aki

0
古い時代の商人は金儲けを罪だと考えていた。ところが、ルターらが唱導したプロテスタンティズムは「職業こそ聖召なり、あるいは職業における義務の遂行こそ最高の道徳的実践なり」という倫理観を用意した。カルヴィンは、さらに進めて、職業は神の栄光を示すためにサタンと戦う戦場という位置づけに変化させる。罪だったものが栄光に変わったのだから、180度の大転換。プロテスタンティズムが「職業倫理」ともよぶべきエートスを創造、そのエートスが資本主義の精神のうちに遺産として残され、資本主義的文化形成への原動力となった。2008/08/26

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