歴史は科学か (改訂)

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622005148
  • NDC分類 201
  • Cコード C1020

出版社内容情報

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「この二人の論争で特に何が問題として論じられたのか。それは〈歴史の概念的再構成〉をめぐってであった。しかしこの間題を論ずる時、マイヤーとウェーバーとの間には共通の地盤があった。それは、いかなる概念や体系をもってしても歴史の出来事の無限なる多様性はくみ尽しえないという反省であり、歴史的生を無理矢理に類型なり図式なり公式なりにはめこむことに抵抗する、現実性尊重の精神であった。そして、この反省と精神から彼らは、対象をある特定の観点のもとで撰択し歴史科学の認識目的を限定する必要性を説いたのであった。しかしその撰択の原理は何かという問題に直面した時、両者の見解はハッキリと分れた。」
(「訳者解説」より)
実証主義への埋没、発展史観への硬直を回避するために、歴史学の科学としての認識のあり方を考察した、二人の論争。歴史学者マイヤーによる「歴史の理論と方法」、社会学者ウェーバーによる「文化科学の論理学の領域における批判的研究」を収める。歴史認識をめぐり、現在でも考察すべき問題を提起する古典。
[1965年9月25日初版]
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内容説明

実証主義への埋没、発展史観への硬直を回避するために、歴史学の科学としての認識のあり方を考察した、二人の論争。歴史学者マイヤーによる「歴史の理論と方法」、社会学者ウェーバーによる「文化科学の論理学の領域における批判的研究」を収める。歴史認識をめぐり、現在でも考察すべき問題を提起する古典。

目次

歴史の理論と方法(エドワルト・マイヤー)
文化科学の論理学の領域における批判的研究(マックス・ウェーバー)

著者等紹介

マイヤー,エドワルト[マイヤー,エドワルト][Meyer,Eduard]
1855‐1930。ドイツの歴史学者。十九世紀の歴史学の一大傾向たる普遍史的・実証主義的史学の代表者。古代史研究、とくにエジプト史、ギリシア史の権威

ウェーバー,マックス[ウェーバー,マックス][Weber,Max]
1864年ドイツ、エルフルトに生れる。ハイデルベルク、ベルリン、ゲッティンゲンの各大学で法律学を専攻し、歴史、経済学、哲学に対する造詣をも深める。1892年ベルリン大学でローマ法、ドイツ法、商法の教授資格を得、同年同大学講師、1893年員外教授、1894年フライブルク大学経済学教授、1897年ハイデルベルク大学経済学教授。1903年病気のため教職を去り、ハイデルベルク大学名誉教授となる

森岡弘通[モリオカヒロミチ]
1936年中国に生れる。1962年学習院大学人文科学研究科卒業。元実践女子大学文学部教授。専攻は社会思想史、社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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