構造革命 - 新しいエピステメーの誕生

ジャン・マリー・ブノワ/早水洋太郎

みすず書房（1984/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 371,／高さ 20cm
• 商品コード 9784622004455
• NDC分類 135.5

出版社内容情報

レヴィ=ストロースの神話解読、ラカンの無意識の精神分析等、60年代に噴出した構造主義革命に、もっとも詳細な展望を示す。全体主義的な哲学的政治閉塞状況にたいする見取り図＝処方である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[うえ]

「ルナンが『アヴェロエスとアヴェロエス哲学』で書いているように、「人類の哲学的発展・宗教的発展」が「一種の必然的意味の取違え」から生ずるとしても、「文献学者にとって、テクストにはひとつの意味しかない」」のである。言語はつねにひとつの体系、ひとつの構造でさえあり、つねにひとつの意味なのである」こうした「文献的理性は、言語の科学にとって行き止りとなる」とはいえ「ルナンの場合…数多くの矛盾を冒しながらも、一般文法の評価や個別言語のための言語学の形成の提唱が見出せる」

2016/09/07