感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
八人程の学説を整理した小著。「クラーゲスは人間に二つの対立的な「本質特性」を区別する。つまり心情的なものと精神的なものである。「精神」の意味は、それを発展の所産として考えるのが一番わかりやすい。動物や原始人には自我がない。彼らは生命的機能を所有するだけであって、それゆえ、自分自身を意識しすべてが自分の「自我」によって支配される人間とは、環界に対して全く別の関係にある。」「像の力と現実性についての学説をとおしてクラーゲスは科学的‐哲学的なあらゆる努力を越えた前論理的で呪術的‐悪魔的な世界像に到達する。」2025/07/19