出版社内容情報
「してはいけない」事例から、生成AIとの付き合い方を学ぶ
生成AIの活用は、医療・福祉・介護の現場にも広がり始めています。しかし、「まだ関係ない」「どう使えばよいかわからない」といった理由で、運用指針が曖昧なままになっているケースも少なくありません。
本書は、現場で起こりがちな「失敗事例」から、生成AI活用におけるリスクとその対処方法を整理した一冊です。個人情報の取り扱いや著作権といった基礎知識を押さえたうえで、目的外利用や不適切な活用など、実際に起こり得る問題を取り上げ、「なぜ問題になるのか」「どう防ぐのか」を具体的に解説します。
生成AIを活用するには、現場での共通理解と適切なルール整備が欠かせません。何が許され、何が禁止されているのかを整理しないまま使うことは、意図しない違反やトラブルにつながります。「便利だから」と流れで使うのではなく、注意点や問題点を理解したうえでの活用が求められています。
本書は、基礎知識の整理から実務上の対応策までを一体的に学べる構成となっています。生成AIを安全に導入・運用するための実践的な指針として、現場での判断に役立ちます。
【目次】
はじめに
基礎編
そもそも「生成AI」とは?
生成AI の基本的な仕組み
大規模言語モデルは「それらしい文章」を生成するだけ
医療・介護・福祉現場での生成AI 活用例
無料版と有料版の違い
そもそも「個人情報」とは?
個人情報保護法での定義
医療・介護・福祉現場での「要配慮個人情報」
AI と個人情報の関係
AI への個人情報の入力は「第三者提供」か「委託」か?
越境移転規制
医療現場で守るべき「3 省2 ガイドライン」とは?
「匿名加工情報」とは何か?
そもそも「著作権」とは?
著作権の基本
医療・介護・福祉現場での著作権の注意点
「引用」のルール
AI と著作権の関係
AI はあくまで「道具」である
倫理的判断をAI 任せにする危険性
支援現場での理想的なAI の使い方
基礎編のまとめ
事例編
【Case01】 メール文作成のためにChatGPT の無料版を利用して,患者の個人情報を入力してしまった
【Case02】 面談記録を作成するため,本人にバレないように録音してしまった
【Case03】 患者の同意を取得せずに,新しいAI ツールを導入してしまった
【Case04】 実習で私物のスマホを利用してカルテの写真を撮影し,AI を使ってレポートを作成してしまった
【Case05】 ChatGPT に困難事例を相談し,回答履歴のURL をSNS に投稿してしまった
【Case06】 発達障害のある方がAI に依存しているのを放置して,支援者との信頼関係が崩れてしまった
【Case07】 AI が作成した診療記録を鵜呑みにして,薬の名前を間違えて認識してしまった
【Case08】 リハビリプログラムをAI に丸投げして作ってしまった
【Case09】 Google Workspace を導入済みの医療機関なので問題ないと考えGemini に患者情報を入力してしまった
【Case10】 妄想をAI が助長してしまい,交通事故につながってしまった
【Case11】 商用利用不可の生成AI で作った画像を,施設のパンフレットに使ってしまった
【Case12】 AI に電子カルテのパスワードを入力してしまい,不正アクセスにつながった
【Case13】 AI が生成した架空の参考文献を,研究発表にそのまま掲載してしまった
【Case14】 カフェの公衆Wi-Fi で電子カルテにアクセスし,患者情報が傍受されてしまった
【Case15】 AI を使って医学書を要約し,研修資料として職員に配布してしまった
【Case16】 利用者情報をUSB メモリに保存し,担当者会議に向
内容説明
してはいけない事例から、生成AIとの付き合い方を学ぶ。生成AIは医療・介護・福祉の現場でも活用が進みつつあります。しかし、ルールが曖昧なまま使うと、個人情報の漏えい、目的外利用、著作権侵害などの問題を招きます。本書は、現場で起こりがちな失敗事例を通じて、「何が問題になるのか」「どう防ぐべきか」を具体的に解説します。便利さだけで安易に使うのではなく、生成AIとはどのようなものかを知ることが重要です。してはいけない事例を理解することで、適切なルールのもと、生成AIと向き合う重要性を学べる一冊です。
目次
基礎編(そもそも「生成AI」とは?;そもそも「個人情報」とは?;そもそも「著作権」とは?;基礎編のまとめ)
事例編(メール文作成のためにChatGPTの無料版を利用して、患者の個人情報を入力してしまった;面談記録を作成するため、本人にバレないように録音してしまった;患者の同意を取得せずに、新しいAIツールを導入してしまった;実習で私物のスマホを利用してカルテの写真を撮影し、AIを使ってレポートを作成してしまった;ChatGPTに困難事例を相談し、回答履歴のURLをSNSに投稿してしまった ほか)
著者等紹介
田中康雅[タナカヤスマサ]
株式会社パパゲーノ 代表取締役。公衆衛生学修士。慶應義塾大学環境情報学部卒業。精神保健福祉士、情報セキュリティマネジメントなどの資格を持つ。iCARE、エクサウィザーズなどヘルスケアスタートアップで事業開発を牽引する傍ら、神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科でメディアと自殺予防を研究。2022年にパパゲーノを創業。「生きててよかった」と誰もが実感できる社会を目指して、就労継続支援B型「パパゲーノWork&Recovery」の運営や支援現場向けDXアプリ「AI支援さん」の開発を中心に、障害福祉業界のDX・AI活用に尽力、国や自治体との協働、「AI福祉ハッカソン」による支援者のAI活用スキルの育成など、多数の実績を持つ。第17回若者力大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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