出版社内容情報
「健康」とは何でしょうか。
本書は、病気にならないことだけでなく、「自分の意思でよりよく生きる」こと――健康寿命とウェルビーイングに焦点を当て、現代の健康を総合的に学ぶ入門書です。
日本は世界有数の長寿国となりましたが、長く生きることと、自分の意思で元気に生きることは必ずしも同じではありません。
健康を考えるときには、身体や病気のメカニズム、治療法を知るだけでなく、社会の制度や文化、経済、さらには日々の暮らし方や人とのつながりにも目を向けることが大切です。
本書では、生活習慣病やがん、感染症などの代表的な病気から、身体の仕組み、ストレス、睡眠、食事といった身近なテーマ、さらに健康を支える社会の仕組みまでを取り上げます。多様な科学の視点を横断しながら、健康と生き方のつながりを50のキーワードでやさしく解説しています。
10代の学生から、社会経験を重ねて学び直しを志す大人まで、人生100年時代を自分らしく生きるための道しるべとなる一冊です。
【目次】
■1章 健康科学の基盤
01 現代の健康のための政策:健康づくり、介護予防
02 生活習慣病と予防医学:NDC、成人病
03 疾患を早期に発見する:がん検診、過剰診断、過剰医療
04 健康を脅かす危機対応:健康危機管理、災害医療、環境
05 食の安全を守る:リスクコミュニケーション、食中毒
06 子どもから青年期の健康:発達、事故防止、虐待、成育サイクル
07 高齢期の健康:健康寿命、老化、フレイル 認知症
08 漢方医学の役割:未病、生薬、心身医学
■2章 心身の機能と疾患
09 がんはどこまでわかったか:がんの分子機構、がん遺伝子
10 がんとどう向き合うか:がんの治療戦略、集学的治療
11 循環器系のしくみと疾患:心臓の役割、心疾患、高血圧
12 脳の血管の疾患:脳卒中、ラクナ梗塞、rt-PA
13 脳と神経ネットワークの外科疾患:脳腫瘍、てんかん
14 栄養を取り入れるしくみ:消化吸収、腸内細菌叢、解毒
15 肝臓の働きと疾患:肝炎、アルコール性肝障害、脂肪肝
16 血液の働きと疾患:造血、貧血、白血病
17 身体を外界から守るしくみ:免疫機構、免疫不全、免疫寛容
18 免疫の疾患と治療への活用:自己免疫疾患、がんの免疫療法
19 アレルギー反応と疾患:喘息、アトピー、アナフィラキシー
20 感染症とは:病原体と感染経路、防止対策
21 感染症への対応:ワクチン、抗菌薬、薬剤耐性、消毒
22 外界を感知し身体を守る:感覚器・皮膚のしくみと疾患
23 身体を動かすしくみと疾患:運動器、身体活動の意味
24 糖尿病の病態と予防:血糖値、インスリン、糖尿病予備軍
■3章 健康科学と生命倫理
25 生命の特性:生物と無生物、生きていることの定義
26 遺伝情報と生体分子:DNA、タンパク質、ヒトゲノム
27 健康と遺伝情報:エピジェネティクス、オーダーメイド医療
28 細胞から個体へ:細胞間コミュニケーション、恒常性
29 発達と記憶のメカニズム:脳の可塑性、学習
30 心はどこにあるのか:脳と神経ネットワーク、意識
31 細胞の死・人間の死:テロメア、緩和医療、人生会議
32 二つの死の定義:脳死、心臓死、臓器移植
33 医療を選択する:外科治療とQOL、移植医療
34 リプロダクティブヘルス:生殖補助医療、DV、STD
35 性差と健康:性差医療、性差が関連する疾患
36 がんの男女差とその要因:罹患率、がんの原因
37 女性特有の疾患と対処:エストロゲン、月経困難症、PMS
38 男性特有の疾患と対処:テストステロン、前立腺、排尿
■4章 健康科学と現代社会
39 メタボリックシンドローム:内臓脂肪、



