出版社内容情報
建築家クリストファー・アレグザンダーが1970年代に提唱したパターン・ランゲージは、よいデザインや実践に共通する知恵を言語化する方法として、今日では建築だけでなくITや教育など幅広い分野で活用されています。
『建築を学ぶためのパターン・ランゲージ』は、建築の実務を経て長年教育に携わってきた著者が、建築を学ぶ人のために開発した学びの道しるべです。
本書には、全体が9つのカテゴリーに分かれた各カテゴリーに9つずつの、計81のパターンを収録しています。建築を学ぶうえで大切な点を一貫した形式で簡潔に記述し、学びの全体像をわかりやすく示しています。また、後半では、このパターン・ランゲージを活用した4つのテーマ別ワークショップの事例も紹介しています。
建築を学び始める学生はもちろん、建築関連企業の新入社員、家づくりを考えている人、もう一度建築を学び直したい人にとって、よい学びや実践のためのガイドとなることでしょう。
【目次】
はじめに
本書の構成
パターン・ランゲージとは?
本書の特色
本書の使い方
パターンの表現
9つのカテゴリーと81個のパターン
用語の定義
第1部 パターン・ランゲージ編
カテゴリー1 建築とは?
1-1 交差点に立つ/1-2 ロマンとガマン/1-3 ドアノブから都市まで/1-4 歴史の中に起つ/1-5 シェルターとモニュメント/1-6 資格の重み/1-7 大地に建つ/1-8 アーキテクトビルダー/1-9 建築に宿る生
カテゴリー2 建築思考
2-1 手で考える/2-2 脳内ウォークスルー/2-3 現場思考/2-4 身体が定規/2-5 全体性とディテール/2-6 模型思考/2-7「問い」の創造/2-8 ユーザー志向/2-9 共創のデザイン
カテゴリー3 構想
3-1 考える前に感じる/3-2 ひと・もの・こと/3-3 コンテクストの発見/3-4 本質をつかむ/3-5 何度も練る/3-6 向こうからやってくる/3-7 ひとつのコンセプト/3-8 コンセプトの可視化/3-9 物語のある建築
カテゴリー4 基本設計
4-1 他者との対話/4-2 コンテクストの整理/4-3 コンテクストと形の適合/4-4 ダイアグラム思考/4-5 断面思考/4-6 空間・時間・人間/4-7 ひとまずまとめる/4-8 みせて語る/4-9 美しい建築
カテゴリー5 情報・都市
5-1 自然都市と人工都市/5-2 記号としての都市/5-3 地域主義/5-4 情報としての建築/5-5 デジタル・ツイン/5-6 デジタル・ファブリケーション/5-7 無防備都市/5-8 エシカル・アーキテクチャー/5-9 コミュニケーションとしての都市
カテゴリー6 実施設計
6-1 図面の重み/6-2 原寸思考/6-3 コストの見きわめ/6-4 適材適所/6-5 構造と力/6-6 設備と快適性/6-7 つくれるかたち/6-8 まとめきる/6-9 ととのった建築
カテゴリー7 環境
7-1 気候危機/7-2 地域を読み解く/7-3 微気候のひだ/7-4 室内微気候をつくる/7-5 光をみちびく/7-6 熱とよりそう/7-7 空気のふるまい/7-8 水をいかす/7-9 無名の質
カテゴリー8 生産
8-1 三大監督/8-2 安全こそすべて/8-3 ダンドリとカタヅケ/8-4 つくるための図面/8-5 ネットワーク・マネジメント/8-6 コスト・コントロール/8-7 チームプレイ/8-8 ひと工夫/8-9 真面目につくる
カテゴリー9 社会
9-1 建築の死と生/9-2 アーキテクト思考/9-3 まち医者的建築技術者/9-4 災害時のレジリエンス/9-5 資産としての建築/9-6 リノベーションとイノベーション/9-7 コモンとしての建築/9-8 宇宙建築/9-9 涙する建築
第2部 活用編
「建築を学ぶためのパターン・ランゲー


 
              


