出版社内容情報
好評を博した『シリーズ生命倫理学』が手に取りやすい装丁にて復活!
医療には患者の疾病を治して苦痛を取り除き、患者を幸福にするプラスの面がある反面、人体実験や医療過誤、薬害等によって患者を傷つけ、患者を不幸にするマイナス面が存在する。我が国における医療人権侵害の背景には「人々を不幸にする構図」が存在している。したがってこれらの事態を防ごうとすれば医師のモラルや狭い意味での医療倫理にとどまらず、バイオエシックスの考え方およびその基本的な価値を踏まえて英知を結集して新しい社会的な仕組みを形作っていくほかはない。本巻では、マイナス面を具体的事例によって詳述するとともに、医療における事故と人権侵害について、各論者が医療・医学分野の倫理の枠にとどまらない議論を展開する。
【目次】
第1章 医療事故とその対応
1 医療事故に関係する用語の定義
2 医療事故の状況,発生要因
3 医療事故発生時の対応(1)事故の検証
4 医療事故発生時の対応(2)死因究明と剖検
5 医療事故発生時の対応(3)医師法21条に基づく異状死の警察届出
6 医療事故と倫理問題
第2章 薬害と生命倫理
1 バイオエシックスの広がりと薬害
2 薬害とは何か
3 薬害の歴史と被害実態
4 医薬品の規制
5 薬害の背景
6 薬害の原因と薬害防止
7 被害救済
第3章 医療過誤訴訟
1 医療過誤訴訟とは
2 医療過誤訴訟の仕組み
3 医療過誤訴訟の実際
4 医療過誤訴訟の現状
5 医療過誤訴訟の課題
第4章 薬害訴訟
1 わが国における薬害訴訟の歴史
2 薬害訴訟の特徴(1)「専門訴訟」としての薬害訴訟
3 薬害訴訟の特徴(2)「集団訴訟」としての薬害訴訟
4 薬害訴訟の特徴(3)「政策形成訴訟」としての薬害訴訟
第5章 公害病と人権侵害
1 公害病に対する関心のたかまり
2 公害の特徴
3 大気汚染
4 鉱山による環境汚染
5 水俣病
6 食品公害
7 日本の経験を世界に
第6章 臨床試験と人権侵害
1 臨床試験とは
2 ある大学附属病院で行われた臨床試験(以下,当該臨床試験という)
3 わが国の臨床試験被験者の人権保護
4 今後の我が国の臨床試験被験者人権保護の方向
第7章 患者運動としてのハンセン病訴訟
1 患者運動の黎明
2 患者運動の諸相
3 患者運動の転機
4 患者運動の拡大
第8章 薬害エイズ訴訟
1 薬害エイズ事件とは
2 被害者らのたたかい
3 被害救済
4 情報公開・真相究明
5 薬害再発防止
6 繰りかえされる薬害と生命倫理学
第9章 肝炎訴訟
1 薬害肝炎訴訟
2 B型肝炎訴訟
第10章 予防接種禍訴訟
1 予防接種禍をめぐる制度
2 損害賠償請求訴訟
3 損失補償判決
4 再び損害賠償論
第11章 産科医療を巡る訴訟と産科医療補償制度
1 産科医療の現状と裁判が及ぼす影響
2 脳性麻痺を巡る産科医療訴訟
3 産科医療補償制度の概要と課題
第12章 医療事故と刑事責任
1 医療事故における刑事責任の特色
2 医療行為と処罰の基準
3 医療過誤の態様と刑事過失
4 薬害エイズと刑事過失
5 医療事故と届け出義務
第13章 医療事故調査委員会(リスク管理を含む)
1 医療事故を調査する
内容説明
医療には、患者の疾病を治して苦痛を取り除き、患者を幸福にするプラスの面がある反面、人体実験や医療過誤、薬害等によって患者を傷つけ、患者を不幸にするマイナス面が存在する。我国における医療人権侵害の背景には「人々を不幸にする構図」が存在している。したがってこれらの事態を防ごうとすれば、医師のモラルや狭い意味での医療倫理にとどまらず、バイオエシックスの考え方およびその基本的な価値を踏まえて英知を結集して新しい社会的な仕組みを形作っていくほかはない。本巻では、マイナス面を具体的事例によって詳述するとともに、医療における事故と人権侵害について、各論者が医療・医学分野の倫理の枠にとどまらない議論を展開する。
目次
医療事故とその対応
薬害と生命倫理
医療過誤訴訟
薬害訴訟
公害病と人権侵害
臨床試験と人権侵害
患者運動としてのハンセン病訴訟
薬害エイズ訴訟
肝炎訴訟
予防接種禍訴訟
産科医療を巡る訴訟と産科医療補償制度
医療事故と刑事責任
医療事故調査委員会(リスク管理を含む)
著者等紹介
池田典昭[イケダノリアキ]
九州大学大学院医学研究院教授。1956年生。山形大学医学部卒業、同大学院博士課程修了
加藤良夫[カトウヨシオ]
南山大学大学院法務研究科教授、弁護士(愛知県弁護士会)。1948年生。中央大学法学部卒業。最高裁判所司法研修所司法修習修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



