出版社内容情報
本書では,これまで責任の議論が法制度や哲学・倫理的な定義・分類あるいは責任の有無(とくに戦争責任や原子力発電所事故)もしくは特定分野(政治,科学,企業など)に焦点が当てられていたのを,どのようにして責任のシステムを構築し,決定と行動(将来に向けた学習や創発を含む)に導くかを、基礎的な知識から現代社会での応用まで横断的に展開する.
具体的には,誰(who)が責任を負う(べき)から,いかに(how)責任を果たす仕組みをつくり,動かすかへの発展を目指す.責任をアカウンタビリティとレスポンシビリティの二つに区分し、責任がもつ「懲罰・中立・称賛」の三つの機能面から,責任を多元的にとらえ分析している.分析によって、行政や企業そして個人が果たすべき責任がつまびらかになっていくであろう.
研究者や行政関係者のみならず,企業経営者や教育関係者にとっても必読の書となっている.
内容説明
これまで責任の議論は法制度や哲学・倫理的な定義・分類あるいは責任の有無に焦点が当てられていた。本書では、どのようにして責任のシステムを構築し、将来に向けた学習や創発を含む決定と行動に導くかを横断的に展開する。
目次
第一部(責任の概念;責任のとらえ方;責任の機能と効果;三つの責任概念;「説明責任」とアカウンタビリティ)
第二部(政治と行政分野の責任;企業の責任;個人の責任:少子化にかかる結婚・出産・子育て;専門家の責任―新型コロナウイルス感染症を例に―;気候変動と国際問題:責任の観点から考える)
著者等紹介
山本清[ヤマモトキヨシ]
東京大学名誉教授。国際公会計学会会長。1975年、京都大学工学部卒業。博士(経済学)。小樽商科大学助教授、岡山大学教授、国立学校財務センター教授、東京大学教育学研究科教授のほか、日本地方自治研究学会理事、日本高等教育学会理事などの要職を歴任。専門は政府・大学の経営、政策科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme