出版社内容情報
ラジカル反応は,ラジカル種の不安定性から有機合成での利用は難しいと考えられる傾向があるが,正しい知識を身につければ,反応機構も明らかにでき,合成の制御も可能となる.
本書は,学生に定評のある著者の集中講義の内容・講義資料をもとに,講義では触れられなかった最新の動向を盛り込んだテキストである.改訂2版では,進展が目覚ましい光レドックス触媒をはじめとした一電子移動がからむラジカル反応の記載を大幅に拡充.研究を進めるうえで必要な基礎を平易に,かつ丁寧に解説した.また,演習により理解度を確かめることができ,自習用としても活用できる.
内容説明
ラジカル反応は、ラジカル種の不安定性から有機合成での利用は難しいと考えられる傾向があるが、正しい知識を身につければ、反応機構も明らかにでき、合成の制御も可能となる。本書は、学生に定評のある著者の集中講義の内容・講義資料をもとに、講義では触れられなかった最新の動向を盛り込んだテキストである。改訂2版では、進展が目覚ましい光レドックス触媒をはじめとした一電子移動がからむラジカル反応の記載を大幅に拡充。研究を進めるうえで必要な基礎を平易に、かつ丁寧に解説した。また、演習により理解度を確かめることができ、自習用としても活用できる。
目次
1 ラジカル種とその安定性
2 ラジカル反応の種類と制御ファクター
3 連鎖型ラジカル反応
4 ラジカル環化反応とその応用
5 電子移動によるラジカル反応
6 連続型ラジカル反応の考え方
7 光レドックス触媒によるラジカル反応
8 C‐H結合開裂を活用するラジカル反応
9 制御ラジカル重合の考え方
10 有用な反応速度定数と酸化還元電位
11 さらなる学びのための参考文献
著者等紹介
柳日馨[リュウニチケイ]
大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了、工学博士。日本学術振興会奨励研究員、大阪大学工学部助手、同助教授を経て、2000年より大阪府立大学大学院理学系研究科教授。現在は大阪公立大学特任教授と台湾・国立陽明交通大学講座教授をつとめる
川本拓治[カワモトタクジ]
大阪府立大学大学院理学系研究科博士後期課程修了、博士(理学)。大阪府立大学博士研究員、米国・ピッツバーグ大学化学科博士研究員(D.P.Curran教授)を経て2015年より山口大学大学院医学系研究科助教、2022年より山口大学大学院創成科学研究科准教授。専門は有機ラジカル種による合成化学、有機フッ素化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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