出版社内容情報
初めてAYA世代の患者を担当する方から、さらなるスキルアップを目指す方まで、適切な対応を学ぶための1冊。AYA世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字を取ったもので、主に、思春期から30歳代までの世代を指す。一般的にこの世代は、進学・就職・結婚・出産など、ライフステージが大きく変化する世代と言われている。心理的に複雑なAYA世代患者に対応するため、がんとこころのスペシャリストが集まる日本サイコオンコロジー学会が、医師・医療者のに必要な心構えを解説する。本書では基礎を理解し、実践できることを目指す。
複雑なAYA世代のこころをサポートできるように、本書では多岐にわたる知識を横断的に伝授する。
内容説明
進学、就職、結婚、出産・育児―15歳~39歳ごろを指すAYA世代が経験する転機は人生を大きく変えるものが多い。そのような中でもし「がん」になったら、そのこころに医療者はどのように寄り添えるだろうか。本書では、AYA世代の特徴を整理し、患者のみならず、医療者も含め周辺のかかわりのある人たちをいかにサポートするかについて、日本サイコオンコロジー学会が一丸となって解説する。本書を手に取ったあなたは、どのように患者と関わるべきか、悩みに思っていることがあるだろう。きっとこの中にあなたを支え、患者を支える情報がある。
目次
1章 AYA世代の特徴(担当委員:吉田沙蘭)(精神的な発達(尾形明子・波光涼風)
社会的な発達、役割の変化(品田雄市) ほか)
2章 がん患者とのコミュニケーション(担当委員:秋月伸哉)(AYA世代患者とのコミュニケーション技術(大杉夕子・齊藤英一)
情報提供と意思決定支援(中嶋祥平) ほか)
3章 患者へのサポート(担当委員:岡村優子)(包括的アセスメント(平山貴敏)
精神医学的問題(平山貴敏) ほか)
4章 患者の周囲の人々へのサポート(担当委員:藤森麻衣子)(患者の親へのサポート(江口惠子)
子どもへのサポート(井上実穂) ほか)
5章 多職種連携(担当委員:白石恵子)(病院内の多職種連携(多田雄真・白石恵子)
施設間の多職種連携(小澤美和) ほか)
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- 和書
- 山頭火句集 ちくま文庫