出版社内容情報
研究室を安全に運営するために必要な安全管理の知識を総合的に体得するためのテキスト。安全の基本から、事故事例、実験で取り扱う物質が持つ危険性の種類や、取扱い方法、応急処置の仕方まで解説。2024年4月より施行された、「自律的管理」を基軸とする新しい化学物質管理にも対応。
内容説明
本書は、化学実験を安全に、かつ環境に配慮して行うために、化学物質を取り扱う方が熟知しておくべき事柄を学ぶためのテキストです。2022年に公布された労働安全衛生法関連法令の改正により、職場での化学物質管理においては、事業者自らがリスクアセスメントを行い、化学物質あるいは職場環境等の管理基準を達成すること―自律的管理―が義務づけられました。このような“自ら把握し対策する考え方”は本書の旧版から述べてきたところですが、このたびの第4版の改訂にあたっては、危険性・有害性(ハザード)を把握し、そこから発生するリスクを評価し、リスクを効果的、合理的に最小化する管理の枠組みを念頭に置き、各章の構成を全体的に見直すとともに、新たに8章「リスク評価と自律的リスク管理」を新設しました。本書記述は、これまでと同様に、要点をまとめた図・表を各所に配置することで、ポイントを押さえて効率的に学習できるように工夫されています。
目次
1章 安全の基本
2章 事故例と教訓
3章 実験室安全の枠組み
4章 化学物質の爆発・火災危険性
5章 化学物質の健康有害性と予防・応急処置
6章 化学物質の環境影響
7章 実験研究における安全管理と危機管理
8章 リスク評価と自律的リスク管理
付録 化学物質に関連する法令
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