出版社内容情報
地球上でもっとも繁栄している生物、と聞いて何を思い浮かべますか?ヒト?
ヒトは複雑な社会を形成し、自然の摂理を利用し、地球環境やそのほかの生物に多大な影響を与えながら生きていることは知っての通りです。
種数という意味で、地球上の生物のなかでもっとも繁栄しているのは昆虫です。
昆虫はヒトよりもはるかに前から地球に存在し、その長い進化の過程で驚くべき適応能力を身につけてきました。本書ではその生態、巧みな生存戦略を精緻なイラストとともに見開き完結でわかりやすく紹介しています。
本書をぱらぱらとめくって、気になる昆虫が紹介されているページ、イラストが気に入ったページから読み進めてください。
この地球でヒトと同じように必死に生きる昆虫たちが、いかにして「もっとも繁栄している生物」の座に君臨したか、その一端を感じることができます。
本書は『人類が滅ぼした動物の図鑑』に続く、大型生物図鑑シリーズの第2弾です。
内容説明
本書が案内する小さな昆虫たちの世界には、あなたの知らない複雑な行動、姿形、色彩が満ちあふれている。チェコを代表する昆虫学者Jiri Kolibacによる魅力的な解説と、Pavla Dvorsk´aとPavel Dvorskyによる目をみはるようなイラストで、かれらの複雑な求愛儀式、かいがいしい子の世話、極彩色の翅、鋭い大顎について学んでいこう。巨大なものから極小のものまで、昆虫たちを知るほどに、かれらが人類にとっても地球上のすべての生命にとっても、不可欠な存在であることに気づくはずだ。
目次
昆虫の形態
昆虫の分類:概観
昆虫の成長
昆虫の系統学
昆虫の系統樹
昆虫の初期進化
昆虫の多様化
求愛と婚姻贈呈
島への適応
メスをめぐる闘争
アクロバット飛行
カゲロウの短い生涯
昆虫帝国
奴隷狩り、奴隷、戦士
丘の上の求愛
暗闇に生きる
アリの農業
アリとの共存
騙しの妙技
擬態と軍拡競争〔ほか〕
著者等紹介
的場知之[マトバトモユキ]
翻訳家。1985年大阪府生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科修士課程修了、同博士課程中退
長谷川政美[ハセガワマサミ]
理学博士。統計数理研究所・総合研究大学院大学名誉教授。1966年東北大学理学部物理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。